五月第二・第三日曜日、二日に分けて河内木綿の種まきを行いました。
昨年収穫した綿から採れた種。
今年栽培面積を広げたこともあり、思いのほか種まきには時間がかかります。
「ごんべえ」という種まき機は知っているのですが、雑草対策として生分解性マルチを畝に
張っている為、そういった種まき機を使うことができません。
おそらく棉の種自体にその機械は対応していないのではと思っています。
つまりは一人では間に合わないので妻に協力してもらわないと終わらない仕事でした。
妻に感謝です。
綿の収穫と共に採れるたくさんの種は翌年に蒔かれて繰り返し成長していきます。
唐突ですが種で例えさせて頂けるなら...。
先代は3粒の種を蒔きました。
夫婦助け合いながらふとん店を営みつつ大切に育て上げました。
それぞれはまた次の種を蒔いています。
その種も芽を出し今しっかりと成長しています。
母が思いがけず早く他界した後でも気丈に頑張ってくれていた父に、もう少し孫達の成長
していく姿を見ていて欲しかったのですが、叶いませんでした。
今月先代である父が永眠致しました。
家を守り店を守り、十二分に使命を果たした父。
ここに皆様から生前中に賜りましたご厚情に心より感謝申し上げますとともに、
今後も変わらぬご厚誼のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
初一寝具店 店主敬白